September 06, 2003

はじめてのCebu(お休み編)

夜中に病院から帰宅した身だが、なんとか7日早朝の帰国に向けて準備を整えなければならない。

9月6日 雨

目覚めると夫が部屋に戻ったところだった。朝食をとるためダイニングへ行くと新さんに出会ったという。全く食事ができない私のミールクーポンで新さんもホテルの朝食を満喫できたようだ。夫が朝食時にパンをとっていると、”そんなものでおなかを膨らませてはいけません”と新さんから指導されたという(笑)フィリピンでの一人暮らし、しかも朝食をまともに作っているとは思わないので、たまにはビュッフェで栄養補給してもらわないと・・

夫が”新さんも部屋まで来ている”という。事情を聞いて様子を見に来たらしい。部屋はぐちゃぐちゃだが致し方ない。

「どうもすみません・・今日は無理です・・」言うと、”現地スタッフに手伝わせるので何でも用事を言いつけてください”、と言ってくれる。こういう時はご好意に甘えるしかない。「それじゃあ、薬を取りに行ってもらいたいのと、・・スポーツドリンクを買ってきて欲しいのですが・・」とお願いする。イランさん(だっけ?)というとても大きな女性が来るので心配しないで下さい、と言われ、”はぁ・・”とうなづく。だが手持ちの金が・・と、新さんが500ペソも貸してくれるという。夫も有り金全部置いていくという。こんなにあっても使わないだろうが(病院であればよかったのに)、とにかく有り難い。何かとっても貧乏になった気がする・・

すぐに夫と新さんはヒルトゥガンへ出かけた。
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(私が見れなかったツバメウオの群れ@ヒルトゥガン)

薬が効いてきたのか、トイレに行く回数が減ったので眠ることができるようになった。午前中はしばらく寝ていたが、余裕が出てきたのか、TVをつけてみる。NHKがあったはず・・と思い探してみると、北海道の湿原保存活動をするNGOについての番組だった。

そこへドアをノックする音が。ブルーコーラルの現地スタッフ、イランさんだった。散々大きい、と聞いていたが、南方系(インドネシアなど)の顔立ちをしたふくよかで明るい感じの人だ。

処方箋を見せ、夜中の出来事を説明した上で残りの薬をもらってきて欲しい、と頼む。それとゲータレードも。イランさんは”OK,OK..."と言いながら立ち去り、すぐに薬とゲータレードを買ってきてくれた。

イランさんが帰り、しばらく横になるが気分が滅入りそうだったのでTVで他のチャンネルをまわしてみる・・・と、スターチャンネルで明らかに猿の惑星とおぼしきものを放送していた。これは、前作かそれともリメイク版か・・最後を見ないとわからない、と思いずっとうとうとしながら見て、リメイク版だと判明した。

さぁ、そろそろ寝込んだ体をリハビリしないと明日帰国できない。お腹に何も入っていないから力も出ない。というわけで、リハビリ第一弾、顔を洗うことにした。

モアルボワルで冷たいシャワーを浴びたっきり日焼けした肌も空調で乾燥してどす黒く見える・・・起き上がると脳貧血でふらふらするが、これは寝込んだ後に通らなければならない道。洗顔を終えるとちょっとスッキリしてきた。さぁ、荷造りだ・・

荷造りが下手な夫にはスーツケースとハードケース(ダイビング器材用)に荷物を収めることができない。少しやってはトイレへ行き、また少しやってはベッドに倒れこむ・・ということを繰り返し、何とか荷造りに目途がたってきた。

と、そこへ夫が帰ってきた。ダイビングを2本終え、ブルーコーラルのボホール店で精算を済ませてきたと言う。にんにく臭い・・・キムチ鍋を食べたという。元気だなぁ・・・私は当分キムチ鍋食べられないだろうなぁ・・

夫は買い物に出かけられるか?と聞いてきた。ホテルの向かいにRobinson'sというCebuでは最も古い百貨店がある。元気なら巨大ショッピングセンターに行ってエステも・・というところだが、そんな余裕はない。とにかく外を歩いてみないと始まらないので、Robinson'sに行くことにした。

階下に下りると外はスコール。余りにも勢いよく降っていてしばらく止まないのでちょっとびっくりした。フィリピン滞在中唯一ホテルで寝ていた日が大雨だったと気づいた。

Robinson'sまで濡れずにいけるよ、というベルボーイの言葉を鵜呑みにせず傘を持っていって正解だった。屋根があるところでも濡れるのだ。何とかたどり着き、トイレの場所をチェック。その間、夫にはBO'sというコーヒーショップで待機してもらう。

フィリピンのガイドブックに載っていたBO'sがRobinson'sにあるなんてラッキーだった。ここはおいしいコーヒーを飲ませてくれる有名なお店らしい。夫にそそのかされて私もカフェラテをなめてみる。香りが強く、味もしっかりしている。腹調さえよければ私も1杯飲むところだ。

Robinson'sの地下にはスーパーマーケットやフードコート、両替所まで揃っている。チープなにおいに弱い夫はフードコートで鼻をひくひくさせている。”何食べてもいいよ”と言っても”のりこ、食べないんでしょ”とくる。食べれるわけないだろうが、この腹調で・・・

おなかは空っぽ、ずっと寝ていたのですぐ脳貧血になる。大好きなスーパーもショートカットで見て必要なものだけGETする。

もと来た道をホテルに向かって帰る途中、2階にある”Islands Souvenier”というカラフルなお店が目に入った。かわいいTシャツが飾ってある。夫が妹さんのお土産用にTシャツを探していたので、”これかわいいんじゃない?”と言っても余り反応がよろしくない。どうも現金をいくら持っているかわからなくなったらしい。一度ホテルに帰る、というのでそのまま部屋に戻ることにした。

雨もあがり道端にはマンゴーやバナナなど果物の露天が出ているが、お腹はすいているものの今の私には無理なので興味がわかない。

部屋に戻った夫は再びRobinson'sへ行って先ほどのTシャツを買うという。私はもう一度行く気にならなかったので、友人と私の分も買ってきてもらうことにした。

夕食どうしようかなぁ、と考えていたら、”新さんが夕食に和食屋がいいか、イタリアンがいいかって聞いてるよ”と夫が言う。20:00にホテルのロビーで待ち合わせているらしい。とにかくリハビリ、何か食べないと・・と思い出かけることにした。

20:00前にロビーに行くとすでに新さんがいた。アポまでご一緒した白井さんと前澤さんがセブ入りしており、私の症状を聞いて薬を持ってきてくださるという。白井さんと前澤さん、そして天野さんと田中さんは揃って医療関係の仕事に就いているという。

しばらくすると二人がロビーに降りてきた。セルベックスなど胃腸薬や整腸剤を持ってきてくれたのだ。現地の病院では1種類の薬しかもらってないので胃腸薬はありがたい。二人はこれから買い物をしてホテルで夕食を済ませる計画だと聞き、ロビーで失礼する。

結局夕食には新さんと3人で行くことになった。往きはブルーコーラルの車で送ってもらい、”恭平”というお店にたどり着いた。ここはブルーコーラルの社長お気に入りのお店だという。オーナーは観音様を彫る芸術家で、顔立ちや表情も観音様のように穏やかな方だ。

結局、新さんが親子丼、夫が鍋焼きうどん、私は卵とじ雑炊をたのんだ。
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(恭平のメニュー;親子丼、鍋焼きうどん、卵とじ雑炊。これ以外にもお好み焼きやそばめしなんてメニューもあった。)

さすがにちょっとしか食べられないのだが、少しでもお腹にモノが入ると多少力が出る気がする。翌朝は5:30集合、出発なので早めにお店を後にした。

帰りはタクシーで新さんを途中で降ろし、ホテルへ向かう。と、止まっている車の窓をたたく音。外を見ると子供が栗のようなものを袋に入れ、涙まじりの声で窓を開けてくれ、と言っている。かわいそうだがこういう場合は無視するしかない。ノーサンキュー、と言って聞こえないふりをしていたら、次第に声が高まり今にも泣きそうな声を出す。でも涙は出ていない。生きるための迫真の演技、というと大げさだが、こうやって小さな子が商売して生きて行ってるんだなぁと実感した。

さぁ、明日は帰国だ。シャワーを浴びて早く寝よう・・

Posted by noriko at September 6, 2003 11:29 PM
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