毎年8月は夏休みとあって、納涼歌舞伎と題し普段より廉価な価格設定で1日3部制で興行がある。今回の注目作は1昨年大当たりした野田秀樹と勘九朗丈のコラボレーション”研ぎ辰の討たれ”につぐ第二段”ねずみ小僧”だ。
当然いつものように3部連続で観劇する。
今日の演目:
第一部
●義賢最期(よしかたさいご)
●浅妻船(あさづまぶね)/山帰強桔梗(やまがえりまけぬききょう)/近江のお兼(おうみのおかね)
第二部
●怪談牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)序幕~二幕目
●団子売(だんごうり)
第三部
●神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)
●野田版 鼠小僧(ねずみこぞう)
各部とも、舞踏劇と演劇の組み合わせになっており、歌舞伎をより手ごろな値段で体験してもらおうという興行主側の意図が見られる。
ほとんどがはじめて見る演目だったが、やはり注目はトリの野田版鼠小僧。各部とも客席はそれなりに混みあっているのだが、第三部は客層も客席の雰囲気もいつもの歌舞伎座とは全く異なる。それだけ期待が集まったのも一昨年の”研ぎ辰の討たれ”の大成功所以だ。私は残念ながら劇場で見ることができなかったのだが、伝統文化放送で見て余りの楽しさに何回も見てしまったほどだ。勘九郎丈はもとより、福助の”あっぱれじゃ~”という台詞など、役者陣も楽しんで演じた感があった。何より感心したのは舞台装置の使い方(廻り階段)と効果的な照明の使い方だ。
それだけに今回は一度あることは二度あるのか?という期待感で場内は騒然としていた。
鼠小僧は確かに楽しい舞台なのだが、余りにも皆が知っている題材。どうこれを料理するのか・・・
評価は色々あるだろうが、個人的偏見からすると研ぎ辰の際の新鮮さがなくなった分、今回は70点の出来かな?と思った。色々と絶賛する向きもあるが、意外性や舞台の使い方などは前回の方が格段によかったと思う。ただ、最後に種明かしというか、子供役のさん太とクリスマスソングの組み合わせに気付いた。かなり鈍い客だが、なぜ子供の名前がさん太なんだろう?と思っていただけにサンタクロースとかけてたわけだ。まぁ、こんな言葉遊びは舞台観劇に慣れているお客様は皆わかっていたんだろうな。
全体を通しては各部ともまとまりのあるバランスがとれた構成だったと思う。
Posted by noriko at August 24, 2003 07:48 AM




