November 24, 2003

やっぱり映画が好き!

最近やっと映画館に行く習慣が復活しつつあるが、昔見そびれた映画をTV放送やレンタルDVD/ビデオで鑑賞するというのもなかなかいい。

ここ数ヶ月にDVDやビデオ、TV録画で観た映画の中でよかったものを備忘録として並べてみると、やたら歴史物、アカデミー賞物が目立つ。つまり、旬の時は余り関心がなかったハリウッド映画もいいものはいい、ということだ。

「マイケル・コリンズ」

ニール・ジョーダン監督
リーアム・ニーソン主演、アイダン・クイン、ジュリア・ロバーツ他

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夫に勧められた作品。マイケル・コリンズは実在の人物で20世紀はじめに700年にわたる英国の支配からアイルランドが独立する礎を築いたとされるIRAの指導者。だが、私はこの人物のことを知らなかった。

IRAというと"爆弾テロ"のイメージが先行するが、アイルランド出身のニール・ジョーダン監督が描くコリンズは、田舎出身のちょっと野暮ったい男だが仲間からの信望の厚い、カリスマ性のある人物。情報に長けた英国当局が"顔の知れない"存在として脅威を感じていたことを逆手に、ゲリラ戦法を含むあらゆる手段を駆使して独立を勝ち取ろうとする。アイルランド初代首相(後の大統領)イーモン・デ・ヴァレラを対比させて物語は進められていく。暴力もいとわぬコリンズのやり方に反発し、彼の人気に嫉妬を覚えながらデ・ヴァレラは和平交渉を"任せる"がすでに出来レース。実をとったコリンズを待ち受けていたのはかつての同士との別離と戦い。そして彼自身が31歳にして凶弾に倒れる。

ジュリア・ロバーツとのロマンスなどはフィクションだろうが、どちらの立場をとるかは別として、ほぼ史実に沿って描かれた作品らしい。遠く離れたアイルランドという国で、20世紀初頭にこういうことがあったのか・・・と知るにはいい作品。

映像はモノクロ、主役のリーアム・ニーソンがやや老けすぎとの批判もあるが、朴訥としたコリンズ像に監督が温かい視線を注いでいる。佳作。

「ブレイブ・ハート」

メル・ギブソン製作・監督・主演
ソフィー・マルソー他。

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先の「マイケル・コリンズ」と同時にレンタルしたのだが、夫から観る順序として時代が現在に近いもの(「マイケル・コリンズ」)の方が凄惨だと言われたため、ブレイブ・ハートを後から観たが、こちらの方が凄惨だ・・・と私は思う。

監督賞をはじめとするアカデミー賞5部門を獲得。フランスからイングランド王室に嫁ぎ、ウォレスの子を宿すという役をソフィー・マルソーが演じているのだが、こんなにいいソフィーは久しぶり。彼女にとっても、記念すべき作品となったに違いない。

物語は13世紀末のスコットランド。主人公ウィリアム・ウォレスはイングランド国王エドワード一世の侵略で家族を殺された後、成人して故郷に戻り、幼なじみのミューロンと結婚するが彼女までもイングランド兵に殺されてしまう。ストーリーはあくまでもウォレス側を主体としているのでイングランドは一貫して悪役。そして貴族の地位と権利、領土を守るために狡猾に動くスコットランドの貴族もウォレスたち民衆にとってはイングランドと同じ。最後にウォレスが捕まり、処刑されるシーンはおぞましい。戦闘シーンを見て思ったが、結局、銃や爆弾を使わなかった時代は棒、弓矢、刀しかない。つまり力技で頭、顔、・・・を叩き潰しぶった切る。

DVDではメルギブソンが各シーンの裏話などを語る"メイキング"もあり、撮影場所(アリゾナ砂漠など)や高く見える山は実はなだらかな丘でカメラとCG技術によって雰囲気を出している、とか、ミューロン役の女優を採用する際の話、などが語られる。

製作費7200万ドルを投じ、数千人のエキストラを配した戦闘シーンは迫力満点で圧巻。"人力"のパワーを感じる。

予告編やアカデミーの話題で観る前から食傷気味だったが、実際は観て素直にメル・ギブソンはかなり頑張ったと思う。つまり、いい作品だというわけ。

「グラディエーター」

リドリー・スコット監督
ラッセル・クロウ主演
ホアキン・フェニックス他

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ラッセル・クロウがアカデミー主演男優賞を獲得するなど第73回アカデミー賞で5部門を受賞した作品。

古代ローマ帝国時代の西暦180年、見世物として巨大コロシアム(コロッセオ)で人間同士又は猛獣を相手に死ぬまで戦いを強いられた剣闘士(グラディエーター)の中に、亡き皇帝の息子で現在の皇帝(ホアキン・フェニックス)によって妻子を殺され、英雄から奴隷の身に陥れられたマキシマス将軍(ラッセル・クロウ)がいた。マキシマス将軍は真のグラディエーターとして戦い続ける。マキシマス将軍が生きていることを知った皇帝は様々な"わな"で彼を殺そうとするが、ことごとく失敗。だが最終的には将軍を捕らえ、コロシアム内で自分と対決させる。そのとき、将軍の体には・・・。

ホアキンはリバー・フェニックスの弟。敵役をいやらしく演じていた、つまり好演していた。ラッセル・クロウはさすがにベテランの風格。CGで合成されたコロシアム内の観衆について酷評が見受けられるが、あれはちょっと・・・。せっかく他のシーンがいいのだから、もう少しうまく処理すればいいのに、と思った。

フィクションにせよ、ストーリーは読めるものの楽しめる。人気が高いのもうなずける。

「グリーンマイル」

スティーブン・キング原作
フランク・ダラボン製作・脚本・監督(「ショーシャンクの空に」の監督)
トム・ハンクス主演
マイケル・クラーク・ダンカン、デヴィッド・モース他

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先週録画したものを今日、やっと観ることができた。

大恐慌時代、1935年のアメリカ南部コールド・マウンテン刑務所で死刑囚舎房の看守主任を務めていたポール(トム・ハンクス)の回想として物語は描かれる。

グリーン・マイルとは処刑室へ送られる受刑者が、最後に歩む緑色のリノリウムの廊下のことで、生と死の分かれ道。この"マイル"に、ジョン・コーフィという黒人受刑者が送られて来る。不思議な癒しの力を持つ彼は、世の中の悪や苦しみを感じすぎ、苦しむが、神のごとく周囲に最期まで"救"と"罰"を施す。

電気椅子など残酷なシーンもあるが、物語の骨子は"人間は誰もがそれぞれのグリーンマイル(死への道)がある"ということ。ミスター・ジングルズの名演技は99%実物のネズミを使ったという。すごい~。

水野晴郎ではないが、"やっぱり映画はいいですね"。映画っていいなぁ・・・。

Posted by noriko at November 24, 2003 10:40 PM | トラックバック
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