November 30, 2003

"北尾トロ"ってどんな人?

金曜の品川お食事会のメンバーの一人Mさんは自称活字中毒者。実に色々なジャンルの本を数多く読んでいる知性派なのに、そういうところを見せないのが彼女の魅力。そんなMさんお勧めの本がこれ。

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「裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴」

北尾トロ著、鉄人社(2003/11)

まずタイトルがセンセーショナル。著者の北尾トロ氏の職業はノンフィクションライター兼オンライン古書店"杉並北尾堂"(1999年開店)の店主。

自ら裁判の傍聴に通い詰め、裁判長や各容疑者の姿勢などを粒さに観察することによって、おおよその判決が予想できるようになった・・・という話らしい。私はまだ読んでないのだが、事実は小説よりも奇なり。きっとおもしろいに違いない。

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ちょっと興味をもったので北尾トロ氏の他の著書についてAmazonで調べてみた。全てタイトルに一癖ある(笑)。この人は所謂"Outsiderモノ"が得意みたいだ。
以下、北尾トロ氏の著書一覧(出典: Amazon.co.jp、出版年順。内容は「Book」データベース、「MARC」データベースなどを参照。):

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■ 彼女が電話をかけている場所...

北尾 トロ (著) 芸文社(1994/04)

"世界で最も遠く行けそうで行けない現代の秘境"とする女性の一人暮らしの部屋を訪れる。東京で一人暮らしをする33人の女性の素顔にふれる。

のりこコメント:

「ブリジット・ジョーンズの日記」の日本版?といっても発刊年はかなり古い。都心で暮らす女性については一時"ゴミが捨てられない女性達"なんてことが話題になったが、今から10年前に取材した女性33人の生活ぶりってどんな感じ?

■ 彼女たちの愛し方

北尾 トロ (著) ザマサダ(1997/06)

レズビアン、バイ・セクシュアルなどカミング・アウトした女の子たちが、なぜその愛を選んだのか。「愛」の実感を語りはじめた。

のりこコメント:

恐らく1997年という発刊年から見て女性の同性愛がクローズアップされはじめた頃の作品か?この手のアウトサイダー的モチーフは取り組み方を間違うとエログロになりがちだが、恐らく著者の目線が取材した女性と変わらぬものだったから、心の奥底を吐露したのかな?

(雑談)
同性愛モノは映像で取り上げられることが多く、本邦では1992年に「おこげ」「きらきらひかる」などが話題となったが、私が知る限り女性同士の同性愛はまだまだ市民権を得ていない。先日鑑賞した仏映画「ひめごと」はレズビアンのシーンを取り上げていたが本質的には異なる性質のもの。欧州映画は比較的同性愛は映画のモチーフになることが多いがほとんどが男性の同性愛。古くは「ベニスに死す」、「太陽がいっぱい」など、比較的新しいものは「モーリス」「アナザーカントリー」「マイ・プライベート・アイダホ」など美形派と「アタックナンバーハーフ」のようなコメディ派に分かれる。今もマスコミで時折カミングアウトした女性(男性になる)が取り上げられるが、男性(女性になる)の例に比べるとまだまだ表に出てくる事例は少ない。


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■ 「出版業界裏口入学―作家・ライター・編集者をあきらめかけたあなたへ ダ・ヴィンチブックス」

北尾トロ著、レオナルド調査隊 リクルート ダヴィンチ編集部(1997/12)

古書のメッカ神保町で古本屋おやじさんに挑戦したり、国会図書館をうまく利用したり、サイババ(懐かしいなぁ・・・)本を検証するためにインドへ出張したり、一人旅と読書の関係を探るために北海道でキャンプをしたり…本好きの著者による独断と偏見に満ちた出版関係面白調査。

のりこコメント:

一言で言って読まないとわからないなぁ(全部そうだけど)。国会図書館は一度使ってみたいからちょこっと覗いてみようかな?これは出版関係者には受ける内容だと思うけど、"書く"ことが好きな人は"うん、うん"とうなずく内容かもしれない。あくまでも読んでないのであしからず。

■ トロとマグロの平成ニッポン...

北尾トロ・下関マグロ 共著 ベストセラーズ(1998/02)

アンダーグラウンドな風俗店(乱交パーティー)、宗教団体(オウム)、私立探偵の浮気調査、ダッチワイフ・・・などなど裏モノライター二人組?が迫る抱腹絶倒の潜入ルポルタージュ。

のりこコメント:

"乱交パーティー"と聞いてロス事件を思い出したのは私だけ?しかしオウムに潜入するなんてすごいなぁ・・・。人生観変わるというか人生を達観しそう。

■ 怪しい人びと―怪しくていい...

北尾トロ著 風塵社(1998/10)

浮気調査をもとにゆする悪徳興信所やニセ情報を流す競馬予想会社、カネとコネが幅を効かすお寺売買コーディネーター(?!)など、非合法、あるいは非合法ぎりぎりの怪しい仕事の実情に迫る。

のりこコメント:

これおもしろそう!合法と非合法の間のグレーな部分って儲かるんだよね。私は勇気ないから手を出せないけど、頭とコネ使わないとこの手のビジネスは命取り。

■ クールに貯めてホットに使え!...特集アスペクト

石川 れい子 (著), 森 健 (著), 加賀 新一郎 (著), 田中 亜紀子 (著), 萩原 まみ (著), 岡部 木綿子 (著), 北尾 トロ (著), 中沢 由美子 (著)

アスペクト(1999/03)

20代で都内に一戸建てを買った男からプロ野球&ラグビー観戦に月々7万円を費やす女までお金を楽しく使って人生を豊かにした人たちの読んで役立つドキュメント。

のりこコメント:

「金持ち父さん~」シリーズが売れるならこれだった売れてもおかしくないんだけどなぁ・・・


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■ 「ヒゲとラクダとフンコロガシ―インド西端・バルナ村滞在記 理論社ライブラリー―異文化に出会う本」
北尾 トロ (著) 中川 カンゴロー(写真) 理論社(1999/12)

「学校はいいけど、電気はいらない」 文明をひとつひとつゆっくりと選んでいる砂漠のラジプート族の、なんにもないけど幸せな暮らし。ウルルンでもディープでもないインドへの旅。

のりこコメント:

こういうのって好きな人には受けるだなぁ・・・私はやや興味の方向が違う。ノンフィクションライターは自らの体験談を書くわけだから何でもやるんだ・・・。


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■ 「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」 
北尾 トロ (著) 風塵社(2000/10)

パソコンオンチがはじめたオンライン古本屋「杉並北尾堂」。著者自身の個人的経験をもとに、オンライン古本屋の立ち上げ方、サイトの運営方法、お客さんとの付き合い方、仕入れなどの問題点、オンライン古本屋の現状などをまとめてみたもの。後半には「杉並北尾堂」の日記を収録してある。

のりこコメント:

北尾トロ氏の実体験をもとに書いたものだから、説得力あるんだろう。1999年にネット古本屋を立ち上げて丁度1年ぐらいの体験談パート1ってとこ?シリーズでパート2まで出てるから人気あるんだな。


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■ 「銀座八丁目探偵社―本好きにささげるこだわり調査録」 ダ・ヴィンチブックス
北尾 トロ (著) メディアファクトリー(2000/11)

本のリサイクルや古本の世界にハマってしまい、古物商の免許を取ってオンライン古本屋を開業した著者が語る話。ゴミ捨て場の本の末路や極小出版社の日常、効率的な図書館利用法に置き去られた網棚雑誌の行方、コミケ実体験、収納力のある究極本棚の製本など本好きが気になるあれこれを徹底調査。

のりこコメント:

「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」とほぼ同時期に発刊されたこちらも体験談みたい。モチーフは同じでアプローチを変えて書いたと思われる。

■ キミは他人に鼻毛が出てます...

北尾 トロ (著)  鉄人社 (2000/12/22)

月刊誌「裏モノJAPAN」に掲載された中から、厳選して15本の「小さな勇気」が詰まった原稿を紹介。大したことではないけれどそれを解決せぬまま一生を終えるのは何とも悔しい。死ぬほどマズイ近所の蕎麦屋。高校時代にいじめた担任の教師。友人に貸したままの数千円。マナーを守らぬ電車の乗客。心に芽生えた小さな引っかかりはやはり放っておくわけにイカンのだ、とライター北尾が挑んだルポルタージュ。

のりこコメント:

私、鼻毛が出ているといえます(笑)。でも相手は選びますが。以前、上司にどうしても笑いが隠せずに言った時に後で「後から鏡をご覧いただけますか?」と婉曲的に言えばよかったと反省。要するに、相手に悪気がなければこちらも変な勘繰りや遠慮なしに、ただし優しく指摘するのが人間関係上必要。でも先日、早朝の電車で見ず知らずのおじさんからジャケットについていたクリーニングのタグについて教えてもらったとき、本当に嬉しかったなぁ。"あぁこうして指摘してくれないと分からないし、ありがたい"と思った。

■ 怪しいお仕事!―儲けたいなら...新潮OH!文庫

北尾 トロ (著)  新潮OH!文庫(2001/07)

裏口入学、お寺の売買、競馬の予想、野球賭博、ゴーストライター…。怪しい仕事師たちの、あっけに取られる見事な手口と、スリルに満ちたその生活に迫る。

のりこコメント:

こういう内容、好きです。1998年発刊の前述「怪しい人びと―怪しくていいのか?怪しいとは?怪しければいいのか?」のバージョンアップ版?


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■ 「ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2」

北尾 トロ (著)  風塵社2巻(2003/05/07)

前著「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」以降のドタバタを軽妙なタッチで描いたもの。1999年にオープンしたオンライン古本屋「杉並北尾堂」の店主が、変化の渦に巻き込まれ、前進したかと思えば後退…の日々を綴る。オンライン書店の過渡期をリアルに描く。

のりこコメント:

2000年発刊の「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」のパート2。つまり人気がある本ってことね。

Posted by noriko at November 30, 2003 10:30 PM | トラックバック
コメント

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あいかわらず記憶力いいねえ。
そう、この本は軽めの装丁のわりには、なかなかに中身が濃くて、かつわかりやすい。こういうジャンルにありがちな、尻切れトンボにもなっていない。著者のトロさん(トロいのか?)もいちいち素直で好感が持てる。個人的には「傍聴マニア」なる人々の話がダントツにおもしろかった。いろんな人がいて、いろんな人生がある。そんな感慨にふけってみたい人にオススメ。

別の意味で同じくそんな感慨にふけってみたい人には「戸井十月著・一宿一飯、地の果てまで」というのもオススメ。この人も変な名前だけど。10月生まれか?25万キロ、50カ国にも及ぶ旅の先々で出会った「メシ」の数々から世界が見えます。

Posted by: 中国人 at December 1, 2003 10:14 AM

私個人的に"中国人"から見た本の書評集作りたいんだけどなぁ(笑)本当によく読んでるよね。私みたいなHow to本でチョロチョロ知識を仕入れるのとは訳が違う。また面白い本があったら教えてね。

Posted by: のりこ at December 1, 2003 11:54 AM

本なんて好きなものを読めばいいのです。
書評は書けないけど感想文ならいくらでも書くわ。中国人的読書感想文。のりこちゃんが表紙の絵をゲットしてきてくれるなら。ぎゃはは。
というわけで「一宿一飯 地の果てまで」の表紙よろしく。
←なぜか命令口調。だってこの本、表紙がポイントなの。

Posted by: 中国人 at December 2, 2003 10:24 AM
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