今日は浅草公会堂で「新春浅草歌舞伎」を観劇。
(浅草公会堂)
「新春浅草歌舞伎」は午前と午後の2部で配役を入れ替えて演じるため、例えば歌舞伎18番の「毛抜」では弾正を演じる役者によって型や台詞まわしなども異なる。私達が観たのは男女蔵丈の弾正で、こちらは左團次丈指導による高島屋流。午後の獅童丈による弾正は團十郎丈による指導で成田屋流。見比べてみないと分からないが、同じ演目を観ても異なる演出で楽しめる工夫も凝らされている。
「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」大川端庚申塚の場
七之助丈のお嬢吉三がいい。背丈のある燐とした女形が決まっており(ポスターでもお嬢吉三の格好をしている)、決め台詞(「こいつは春から縁起がいい」など)も品がある。獅童丈の和尚吉三は頭が小さいため、見た目貫禄不足の感あり。配役としては男女蔵丈の和尚吉三、獅童丈のお坊吉三の方がしっくりくるのだろう。
「毛抜(けぬき)」
弾正役の男女蔵丈の独壇場。左團次丈の型をしっかりきっちり踏んでいる、という感じがした。男女蔵丈の芸風は"正統派"、"基本に忠実"というイメージが強く、これから先、父親左團次丈の個性的な"アク"をどう自分の芸に反映させていくのか楽しみ。
「義経千本桜 吉野山(よしのやま)」
亀治郎丈の静御前に勘太郎丈の忠信。勘太郎丈は女形から立役までこなし芸域を広げている。私としては女形は弟七之助丈の姿形の方が様になっており、勘太郎丈には若衆的な役どころ、つまり今回の忠信役の方がしっくりくる。最後の獅童丈の早見藤太は三枚目の役でおいしいところを持っていっている。
はじめての浅草歌舞伎だったが、国宝級勢ぞろいの歌舞伎座とは異なるものの、勢いのある気持ちのよい舞台だった。特に印象的だったのははじめの5分間の口上。時間のせいもあるが通常の襲名口上では話さないようなことも語り、座頭級の器が要求される。これを5人の若手役者が日替わり・部替わりでこなしてしまうことからも、彼らが人気・実力ともに兼ね備えた役者であることを示している。そして毎年の本興行がいい意味で刺激となり、自信を深めていっているのだろう。
【お花のコレクション】
通常は楽屋に飾られていると思われるお花。送り主を見ていると楽しい。おすぎは全員に胡蝶蘭を贈っていた。三谷幸喜は獅童丈(「HR」)と勘太郎丈(「新撰組!」)。贈り主を見ていると楽しい。以下は目についたもの:
- 亀治郎丈:
二宮さよ子、ペギー葉山、梅沢武生(梅沢劇団座長)
- 獅童丈:
NHK「トップランナー」、フジTV編成部、TV東京「赤い月」、浪人街プロデューサー(TBS河出洋一)、木梨憲武
- 男女蔵丈:
杉山清貴
などなど。
【番外編】
観劇後、女優の星由里子さんや芸能レポーターの梨元勝さんがいることに気付く。東京は何気にTVに出ている人に遭遇する。
Posted by noriko at January 4, 2004 11:13 PM | トラックバック






