とうとう11代目海老蔵丈の襲名披露興行を観にいった。初日の口上及び特集番組を観て臨んだが、やはりナマに限る。成田屋後援会のおかげで3階"い"の列、つまり最前列のチケットをとることができたので、花道も中央ぐらいまでは見ることができて満足。
(昼の部の席からみた舞台と夜の部の席から見た舞台)
昼夜通しで観た中で、最も襲名の演目としてよかったのは『勧進帳』。円熟した團十郎丈の弁慶vs.若々しい海老蔵丈の富樫。親子対峙する演目としてこれほど喜ばしいものはないだろう。口上で團十郎丈が話していたとおり、團十郎と海老蔵が共に演じるのは天保以来150年ぶりという。まだまだ、父團十郎丈の貫禄ある弁慶には引けを取るものの、これからを感じる勢いある富樫演じる海老蔵丈。
襲名興行の『暫』も歌舞伎の様式に則った勧善懲悪の明確な大幹部陣勢ぞろい(雀右衛門丈は体調不良のため口上のみ)でポスターの写真にもなっているが、2世代共演の『勧進帳』はよかった。
口上では体調不良の雀右衛門以外にも芝翫丈、富十郎丈といった大幹部がお辞儀をしたままの姿勢を保てない状態。年齢を考えても、歌舞伎役者の大幹部は本当に健康でないと続かない。7月に猿之助丈が休演するなど体調不良の幹部が続出しているのは甚だ不安である。
口上のメインは11代目海老蔵丈のニラミ。初日はスカパーでしっかり観たが、待ってました!今日は双眼鏡でドアップのニラミを観るために来たようなもの。本当に海老蔵丈のニラミは美しい。歌舞伎役者として恵まれた眼を持っている。大河ドラマの『武蔵』ではあのギョロリとした眼が特徴的だったが、父團十郎丈の目元、お母様のすっとした鼻筋を受け継いだあの顔立ちは歌舞伎の化粧が映える。
話は変わるが、成田屋後援会の受付でチケットの支払いを済ませた夫は海老柄のタオル地のハンカチをもらった。後で受付を見ると海老蔵丈のお母様、つまり團十郎丈の奥様がいらっしゃった。恐らく5月、6月の歌舞伎座、7月の松竹座・・・と両親が新海老蔵丈を支えるのだろう。グレーの品のよい着物姿のご婦人だった。
今月は常識幕の代わりにヤマト運輸が波に三升柄の幕、伊藤園が團十郎丈が描いた海老の図柄の幕を進呈。演目毎に交互に幕が変わるのも珍しい。
2階には今回の襲名を記念した展示品の数々があり、青山学院の同窓の方々から贈呈された化粧台の写真や、ご贔屓筋の名前がずらりと並んだ提灯の下には胡蝶蘭が所狭しと並んでいる。團十郎丈が描いた海老などの画、進呈された焼き物などなどに混じって、バカラからは大きな花瓶、親子で親交があるというルイヴィトンに特注したという着物ケース、と展示品を眺めるのも楽しい。林真理子さんや花井幸子さんなど複数の方から贈呈された大きな分厚い座布団もあった。
(2階の展示品の一部。一つ一つが華やか。)
<追記>
大阪の松竹座では勧進帳で海老蔵丈、弁慶をやるんですね。仁左衛門丈の富樫、鴈次郎丈の義経・・・あぁ豪華。
ニラミをご覧になっていらしたのですね~♪
うらやましいですー。知り合いから、6月公演までチケットは
全て売り切れてるから、二月の博多座まで待たないと・・・と
言われて、ちょっと落ち込んでおりますが、こればっかりは
仕方ないですよね。
本当に海老蔵丈は、歌舞伎の化粧が映える顔立ちだな~と
思います。私は、お父上の顔立ちより好きですね。
バカラの花瓶は花瓶でないみたいです。花束の形みたいで
優雅。こういう品物の数々も博多座まで持ってきてくださると
いいのですが・・・。
Emaさん、こんにちは。観てきましたよ、海老蔵丈のニラミ。
チケットは売り切れ、と聞いていたのですが所々空いてたり、1階の桟敷席の前にパイプ椅子を並べてあったりしていたので、どうなんでしょうねぇ。オークションにも多数チケット出てたし・・・。
海老蔵丈は夜の部最後の演目「魚屋宗五郎」では最後に殿様役で出るだけですが、白塗り化粧があの彫りの深い顔立ちに映えること!女性ファンが多いのもうなずけます。
博多で是非ご覧下さいね!
今日から團十郎丈は体調不良で休演なさるそうですね。
やはり、息子の襲名披露前の準備、イベント等で
お忙しかったことと思うので、大変だったと思います。
十分回復なされてからの再登場を待ちたいです。
團十郎丈も不本意でしょうが、急病で休演とはよほど体調が悪いんでしょう。オペラや世界劇など積極的に取り組む一方、海老蔵丈の襲名には様々な方面への気配りなど、体力的にも精神的にも負担が大きいだろうとは思っていましたが、まさか休演とは!!
確かに成田屋後援会で海老蔵襲名を祝う会に出席した夫は写真撮影をお願いした際にかなりお疲れの様子だったと言っていました。あれからも数々の行事をこなしており、芝居では主役ですし・・・。
でも不謹慎ながら弁慶が三津五郎丈、貢が梅玉丈と代役の配役も素敵です。が、團十郎丈にとっても長丁場となる息子の襲名披露ですから、今後万全を期して臨めるよう、心よりご回復をお祈りしたいと思います。
しかし、体調不良の役者さんが多いなぁ・・・。
Posted by: のりこ at May 10, 2004 07:59 PM>体調不良の役者さんが多いなぁ・・・。
2月の花形歌舞伎の時に、福助丈と愛之助丈のトークショーが
あったのですが、そのとき、福助丈が歌舞伎のスケジュールの
ハードさについてお話をされてました。月の途中からはもう
次の月の演目のお稽古等もして、舞台をこなさなくちゃいけない
・・・って。その上、博多なんかでは、夜は御贔屓さんの宴会
等に出席されて、気配りしないといけないですし(東京でも
そうだとは思いますが)。たくさん見たいな~と思うと同時に、
やはり肉体的にかなり負担が大きいだろうなと舞台を見るたびに
思います。
以前、芝のぶ丈の講演会?に参加した際、女方はスポーツ選手のような筋肉質の体だと話していました。ご贔屓筋は大切にしなければならないでしょうし、芸事なので稽古は欠かせないでしょうし、バレリーナもそうですが、毎日続けていかなければ維持できないことって多いのでしょうね。体が覚えているっていうのはそういうことだと思います。
別の記事に書きましたが、團十郎丈、白血病と診断されたそうですね。海老蔵丈と二人三脚、襲名する本人以上に周囲に気配りなさっていたようですが、ニュースによると気付くのが早かったとのこと。ゆっくり静養なさってご回復されることを心からお祈りいたします。そして、海老蔵丈、これから続く襲名披露でお父様の実質的な後ろ盾はなくなるものの、これも修業のうち。立派に興行を成功裏に終わらせることができるようこちらも心から応援したいと思っています。
Posted by: のりこ at May 13, 2004 12:06 PM行ってきましたよ~
楽しかった! 今の海老蔵さんは、ほんとに若さで輝いてるなーと思いました。
わじゃさん、こんばんは。
海老蔵丈は歌舞伎役者としてこれからどう大きく成長するのか楽しみです。私としては普段のあの通りのよい声をもっと歌舞伎の演目でも聞きたいところです。声のよい役者って魅力的だと思うので。ただ何度も咽喉をつぶしているので発声には気をつけているのでしょうけれどね。
Posted by: のりこ at May 15, 2004 11:34 PMこんばんわ、あじのりと言います。
今日海老蔵で検索していたら、こちらに行き当たりました。
実は、私も名前が「のりこ」と書きます。
また、のりこさんと同じく、歌舞伎鑑賞も趣味です。
ですから、こちらを知った時は、すごく驚きました。
これからも、時々お邪魔したいと思いますが、お許し
頂けますか?
あじのりさん、はじめまして。
コメント有難うございます。
同じ名前の方って結構いらっしゃるんですが、漢字で書くと違ったりして普段はあまり意識しないようですが、ひらがなだと全く同じですね。こちらこそどうぞよろしくお願いします。
その時々に感じたことなどをつらつらと書いているサイトですが、よろしければまた覗いてみてください。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: のりこ at June 6, 2004 11:05 PM




