September 28, 2004

衣服について

秋山さんから"衣"についてコメントを頂いたのを機に、私の衣服に対する価値観を考えてみました。

<お金をかけずに楽しむ>

大学は世に言うお嬢様大学に行ったので、毎日着せ替え人形のように洋服を変える人が多い中、いかに安く色々な洋服を着ることができるか・・・ということから、三宮の高架下にある生地屋さんで2~3m購入して母に手伝ってもらって一緒に洋服を縫ったりセーターを編んだりしました。結構マメだったんですよ~。必ず洋服の形はシンプルにして、ベルトやスカーフで雰囲気を変える工夫をしてましたね。

若い頃はとにかく洋服から小物から何でも欲しくてたまらない物欲の塊でした。でもやみくもに数を増やすのではなく、限られたお給料の中からいかに工夫するかに頭を使うのが楽しくて仕方なかったですね。休日に神戸の雑貨屋さんを見つけては100円ぐらいのブローチを買って、平気で会社につけていってました。後で外国人のボスからそれってブランドもの?なんて聞かれ、値段を言うと「ふむふむ」と頷いてました。きっと日本人の若い女性はお金を散財して高いものを沢山持っているとでも思っていたのでしょう。

<素材を知る>

大学卒業後就職した商社で欧州生地の輸入代理店を担当する部署に配属され、そこで知り合った取引先の人が会社を興した時に誘われて転職。事務職から営業までこなす中で、年2回開催されるフランス/パリのPremier Vision、イタリア/コモのIdea Comoにアパレルメーカーのデザイナーに同行して、生地の下見や買い付け、そして新たな海外メーカーとの代理店契約・・・など見本市では駈けずり回ってました。その頃の癖で、洋服を見る時につい生地に触れて素材がよいかどうか、しわになりやすいかどうか・・・などをチェックするようになりました。もうかなり年数が経っているので鈍くなりましたが、シルクが少しでも入っている生地は触ればわかるぐらいの感覚にはなっていましたね。

<ブランド物>

その後金融に転職して今に至るのですが、小物・貴金属を含め、ブランド物も持ってはいますがかなり少ないです。実家は会社員の家だったので、別段裕福で親がブランド物を持っていたわけでもなく、買い与えてくれるような家庭で育っていません。

ブランド物というと最初に勤めた商社で社員のみ6割で買えるというので辞める直前のボーナスをはたいて買ったロレックスの時計が一番の高級品ですね。やっと嫌味なく着けられる年齢になりました。その商社で一生物といわれて買った、ジャンパトゥの大判のスカーフも高かったですね。まるでアートのようなスカーフなんですよ。絵が好きだからか、ブランド名でも普通にロゴがあるものではなく、何かしらこだわりのあるものしか目がいきませんでした。でもそういうのが高いわけでして(苦笑)。

その会社の違う部署では香水も扱っていたので、先輩に香水の見本や本など色々頂いて香水にもはまりました。でも自分で買わずにサンプルばっかりつけてましたけど(苦笑)その時に頂いた小さな香水の見本の瓶は今でも残しています。時間ができたときにプラスチックケースに入れて壁に飾れるようにしたいな、と思って。香水の瓶って本当にアートです。一つ一つ、こだわりがあって、見ているだけで飽きません。

後は大学時代に当時の女子大生の類に漏れず、海外でルイヴィトンの旅行用ボストンを買いましたがあれは失敗でした。私には似合わないので母に譲ろうかと思っています。でも鞄が重いから歳をとると嫌がるかなぁ・・・。

<今のスタンス>

昔とった杵柄で素材の良し悪しはすぐにわかるので、洋服はできるだけ素材のよいものを選ぶようにしています。あとは色目で顔が明るく見えるもの。夫は決断が早いので、買い物には出来る限り来てもらって時間を短縮するようにしています。1人だとなかなか決めるのに時間かかるので(苦笑)。

金融に転職してクタクタで着るものにも気が回らなくなった頃は実家の母からよく「あなた、昔は本当に格好に気をつけていたのに、変わったわねぇ。もう少し気を遣いなさい。」と言われたものです。結婚したら何も言わなくなりました(笑)

基本的に"迷ったら買わない。"これが私のポリシーですが、夫は一期一会でその時買わなければ負けだ、と言います。私はその時買わなくて後になって欲しいなぁと思った時になかったとしたら縁がなかったんだ、と考えます。

<和への憧れ>

20代後半に衝動買いした訪問着があるのですが、買った時からお店の人に長い間着れるものを選びましたねぇと言われました。深い小豆色で腰高の模様。私は背が164cmぐらいなので、柄が生きると言われ(セールストークですね)、何故か一目ぼれして買って実家に置きっ放しになっています。これからは所作事を習って、和服を着ることができるようになりたいと思っています。着物の色使い、組み合わせの妙は洋服には真似のできない奥深さがあると思うからです。こういう自分を見ているとやっぱり日本人だと感じますね。

Posted by noriko at September 28, 2004 12:23 AM | トラックバック
コメント

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今日のブログは、のりこさんのヒトとなりがよくわかりましたね。 のりこさんの基準は、やっぱりかなり高いなぁ。 服装に構わないというレベルが全然違います(笑)。ワタシの場合は、多分昔からなんでしょうが、触感で着心地をイメージはしますが、見分けるのはなかなか出来ません。装身具全般について、かなり物欲は疎いほうなんですね。 ヒトの話を聞くと、自分のレベルがよくわかりますね。
ワタシも最近は、和服に憧れがあります。本当に少し着付けでも習って、自分で着られるレベルまでいきたいなぁ。 先日、ようやく浴衣を1人で着た(笑)位です。 母がわかると思うので(ちと怪しいけれど…)習ってみようかなぁ。(いっぱい眠ってるし…(^^;ゞ)

Posted by: マロン at September 28, 2004 09:04 AM

マロンさん、こんにちは。

>今日のブログは、のりこさんのヒトとなりがよくわかりましたね。 

えぇ~?そうですか??何となく徒然と書いてしまいまとまりないなぁと思ってるんですけど、要は若いときは散財したけど今は余り構わなくなってしまっているんです。エンゲル係数が急激に上がってるようですし(苦笑)。ただ、お金を使ってみて物を使ってみてその価値が実感できたというのは本当ですね。そういう考え方ややり方に対して、人によっては反感を抱く人もいるでしょうが(苦笑)。

>先日、ようやく浴衣を1人で着た(笑)位です。 

浴衣も着物も喪服も全部実家に預けたままです。浴衣…もう一人では着れないなぁ…また一からやり直しです。所作事を習う際は浴衣を着るらしいので、まずは浴衣で練習ですね。実家から送ってもらおうかなぁ…。

Posted by: のりこ at September 28, 2004 02:57 PM

のりこさん
「衣」につての のりこさんの趣味・こだわりなど大変よく感じ取れ以前に拝見したお写真と照らし合わせて「なるほど」と思います。 今までに読み知った事柄とで、お仕事の経歴も「なるほど」ですね。  >基本的に"迷ったら買わない。"これが私のポリシーですが、夫は一期一会でその時買わなければ負けだ、と言います。私はその時買わなくて後になって欲しいなぁと思った時になかったとしたら縁がなかったんだ、と考えます。  ここは全く同感です!
 

Posted by: 秋山幾代 at September 29, 2004 04:07 PM

秋山さん、こんばんは。

「なるほど」と思われる方は私のブログをよくお読みなんだなぁと思います。いつも有難うございます。秋山さんのようなプロの方からすると私はあくまでも業者の立場で生地に携わっていたので奥行きはないですが、若いときに仕事が楽しくて仕方ない中、同僚やお客様だったデザイナーの方から教えてもらって覚えたことは今ではいい想い出になってますね。仕事のやり方はその頃も今も"職人"と言われてますので、秋山さんなら推察されることかと(苦笑)。ところで、渋谷で11月に開かれる展示会は一般の者も拝見できるのでしょうか?場所が"ギャラリー"とあったので、週末時間がとれたら覗いてみようかな・・・と思いました。

Posted by: のりこ at September 29, 2004 11:45 PM

のちこさん
お早う御座います。  そうですか、私のHPをご覧下さったのですか。(初めに本名でアクセスしましたものですから・・・)ハイ、11月の作品展は主に生徒作品の発表会で、5年ぶりに東京の中心スポットで開催できる事になり、只今準備にいそしんでおります。 入場自由で無料です、沢山の方々にご覧いただきたいと願っておりますので、どうぞお越し下さいませ。 
ところで 先週のNHKテレビ「芸術劇場」の中村勘九郎NY公演のビデオ撮りしてあったのを見ました。舞台の泥水たまりは凄まじくこれでもかと恐ろしい形相の掛け合いで、台風の夜にこれ以上の恐怖はいけないと途中で寝てしまいました。もうご覧になりましたか?

Posted by: 秋山幾代 at September 30, 2004 12:18 PM

>ところで 先週のNHKテレビ「芸術劇場」の中村勘九郎NY公演のビデオ撮りしてあったのを見ました。

放送中にちらっと見ましたが、まだ録画は見てません。平成中村座が大阪に行った時に丁度同じ演目をやっていたので、出だしの所だけ懐かしいなぁと思いつつ、英語のナレーションを聞きながら楽しそうだな…と。嵐の夜に凄惨な場面を見るのは精神衛生上よくないかも(^^)

Posted by: のりこ at September 30, 2004 07:59 PM
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