まだ本調子ではなく、時折一方向に引っ張られる感覚は残っていますが、そうは言ってもずっと寝てばかりいると途端に体力がなくなってしまうのでうちから徒歩5分のところにある図書館に行って乱読してきました。まずはこの本。
元々、私は四代目左團次丈のことが好きです。あの憮然とした顔で口上のたびに観客を沸かせる優等生的ではないところや、敵役を楽しんでそれこそ「これは俺の役だ」とばかりに演じているところなんか通り一遍の歌舞伎役者のイメージとはちょっと違っていて。梨園の御曹司っぽくないなぁと思っていましたが、この本を読んで遅ればせながら左團次丈の出自がわかりました。「実の親と育ての親がいる・・・」この下りで察しましたが、女の子しかいなかった先代左團次丈と赤ん坊の時に養子縁組して育てられていたんですね。
とにかくインタビュー調でずっと語られているので、17代目勘三郎丈とのエピソードなんかも本当にリアルな感じで笑えてしまいます。そうしたことがあって今月からの18代目勘三郎丈襲名披露の口上があったんだ、と。
また「自分は踊りが得意じゃない」、「踊りの師匠に心を入れて踊るように言われた」・・・とあるように、四代目左團次丈は実に正直です。自分の持ち味や立ち位置をよく知った上での言動なんでしょうね。想像していた通りの左團次丈がこの本の中にいました。
Posted by noriko at March 17, 2005 10:00 PM | トラックバック




