March 17, 2005

乱読の日②「萬斎でござる」

乱読の対象は何となく歌舞伎役者や狂言師の本に集中してしまいました。お次は「萬斎でござる」

4022613637.09.MZZZZZZZ.jpg

いわずと知れた狂言師、野村萬斎さんの本です。今日はタイムリーにも(?)和泉元彌さんが能楽協会と理事を相手に東京地裁に訴訟を起こしていた件で地裁から請求を棄却されていました。伝統芸能の世界にありがちですが、家系図を見ていると野村萬斎さんのお祖父さま(六世野村万蔵)と和泉元彌さんのお祖父さま(九世三宅藤九郎)が兄弟ということで、この2人は遠縁にあたるわけです。

野村萬斎さんの活躍ぶりは周知の事実ですが、黒澤監督の「乱」に出演するきっかけとなった“三番叟”を初演した(披いた)ときの話や33回大河ドラマ「花の乱」出演時の話やNHK朝の連続テレビドラマ「あぐり」のエイスケさん役にまつわる話などなど、私も知っている映画や番組の出演時のエピソードなどを改めて読んでみると「ふぅ~ん、そうだったのか」とより萬斎さんに親しみを持ってしまいます。

「花の乱」は私としては大河の中でも不評な作品の一つだったのですが(確か視聴率も歴代最下位かと)、今見直してみると出演者は無茶苦茶豪華!!でした・・・。放送当時は足利義政が少年時代の美少年から成人すると何とはや見目が劣る(失礼・・・)と思っていましたが、海老蔵丈(当時新之助)から團十郎丈へと親子でリレーしていました(苦笑)。
出演者に目を向けると、大河ということで当然でしょうが本当にすごい顔ぶれです。
歌舞伎役者としては他に松本幸四郎(酒呑童子)、中村歌昇(熊谷大八郎)。主役の三田佳子(日野富子)の少女時代を松たか子(デビュー?)が初々しく演じていました。野村萬斎さんは応仁の乱で舅、萬屋錦之助(山名宗全)と対峙する細川勝元役。舞が美しく、只者じゃない雰囲気を醸し出していました。最後に檀ふみ演じる森侍女(実は本物の富子)とボロボロの姿で落ち延びるシーンがどうにも目に焼きついてとても印象的でした。萬斎さんはこの番組に出演するにあたって萬屋錦之助さんを見本にしようと思ったそうです。相対する役柄ということで相手が今どこに視線を置いているのかなどを中心に演技をしたとのこと。また、ニラミについては市川宗家團十郎丈のニラミを参考にしたそうです。役作りに余念のない萬斎さんならではの工夫が実は随所に見られた作品だったんですね。

そうそう大河ドラマといえば和泉元彌さんも40回の「北条時宗」に主演していますね。

ところで、これまでに聞いたことがあったかもしれませんが今日改めて知ったのは「披く(ひらく)」という言葉です。狂言である演目の初舞台を踏む際、「~を披く(ひらく)」というそうですね。お能でも同じように使うようです。

Posted by noriko at March 17, 2005 10:30 PM | トラックバック
コメント

名前(ニックネーム可)とメールアドレスは必ず入力してください.
メールアドレスは管理者にのみ通知されます.
コメントする




保存しますか?


0010638
Since Oct 1, 2003