不謹慎かもしれませんが仕事柄、とても話題になったこの話。人一人の命が失われたということで、様々なところでも取り上げられていましたが、りそなという銀行が再建中の今、改めて整理するために読んでみました。
筆者は週間「エコノミスト」の記者。故平田さんの死をマスコミ関係者の中でもいち早く知り、その死の“理由”を追い求める…。義憤にかられた死による抗議なのか、はたまた現場でクライアントと上層部そして監督官庁からの間接的な圧力に耐え切れなくなったのか、それとも第三者によって命を絶たれたのか・・・?
人の死に意味があるかないか、それは故人より残された者にとって大きな問題です。りそな銀行の監査を巡るゴタゴタと一人の会計士の死。国あるいは政府、権力をもつ組織の狭間で何が起こってどうして死を選択したのか。経済専門誌(週刊「エコノミスト」)の記者が平田会計士は“なぜ”亡くなったのか、その理由を追い求めていきます。
記者本人はジャーナリズム魂で取材されたのかもしれませんが、ノンフィクション特有の気迫が感じられません。淡々と時系列に成り行きを追い事実を羅列する優等生的な作文は、人の死を扱うには余りにもさらりとしすぎていて物足りなさすら覚えます。筆者は遺族に感謝される故人の記録を書きたかったの?と疑いたくもなる踏み込みの弱さです。
本件について何があったのかを思い出すために目を通すには良い本なのかもしれません。
Posted by noriko at March 20, 2005 06:03 AM | トラックバック




