18代目勘三郎襲名興行2ヶ月目、4月大歌舞伎を昼夜通しで観てきました。はじめての久しぶりの1階1等席は舞台から近~い(笑)

率直な感想としては…3月の方がよかったかな?もちろん4月興行も成田屋、七之助復帰、などあってそれなりに見所はあるのですが、襲名が始まった3月のあの舞台、観客席をひっくるめた独特の期待、緊張、感動…というのは月が変わると落ち着いてきたのかもしれません。
「ひらかな盛衰記」
神戸出身の芝のぶ丈の千鳥…すご~く期待していたのですが。芝のぶ丈の座談会を聴きに行ったこともあり、名代役者に継ぐポジションの役者の中では際立って存在感のある役者さんだと思っていましたし、今回の千鳥役への抜擢もそうした実績を踏まえたものだと思います。でも勘太郎丈など生まれながらの歌舞伎役者は踏んでる舞台の数が違うのでしょう。どうしても期待が大きかったからか、ちょっと遜色あるかなぁ…。新作歌舞伎ならよいのかもしれませんし、楽日までにかなりこなれるのかもしれません。期待しているだけにもっとチャンスを与えてもっと伸びて欲しいと思いました。
勘太郎丈は先月に続き役柄にぴったりで好演です。海老蔵丈は普段やらない役を楽しんでいる様子。伸び伸びしていました。延寿役の秀太郎丈、目元の演技が生きていました。これまで秀太郎丈は余り印象になかったのですが、さすが松嶋屋の立女形。鴈次郎丈とはまた違った存在感がありましたね。
「京鹿子娘道成寺」
所化が豪華すぎ!!花道からの入りでずらりと並んだ幹部級の所化の筆頭に芝翫丈。事前に勘三郎丈は義父の芝翫丈から金烏帽子を受け取ったら「泣いちゃうよ」と語っていましたが、かなり感極まった表情をしておられました。
「与話情浮世名横櫛」
主役じゃないんですけど金五郎役で勘三郎丈は与三郎役の仁左衛門丈と2人、1階客席をぐるりとまわります。1階のお客さんは拍手喝采。私の隣に座っていた方(何となく舞台か何かで拝見したことがあるような人でしたが)はどうも勘三郎丈の知人みたいでして。視線が合った瞬間に軽く会釈されていました。平成中村座以来の近い距離から勘三郎丈を見ました(^^)
「毛抜」
1年ぶりの團十郎丈。歌舞伎十八番はやはり成田屋の芸だけあって、すっかり引き込まれてしまいました。
「口上」
先月の方が感動的でした。期待していたんだけど、左団次丈…先月と同じでした。七之助丈は緊張しきり。
「籠釣瓶花街酔醒」
勘三郎丈は涙、鼻水の熱演で役に入りきっていましたが、佐野次郎左衛門は吉右衛門丈の演目だと再認識しました。玉三郎丈の八ツ橋の笑みはすごい。双眼鏡で見入っていましたけど、あの間の取り方といい流し目+笑み。傾城ってあのような感じだったのね…と思いました。
最後のシーンで勘三郎丈は「籠釣瓶を眺めて幕、というのが型なんだけれどお客さんから見えない玉三郎兄さんの顔がとってもいいから、兄さんの顔を見て幕にしようかとも考えているんだ」と語っていた通り籠釣瓶から最後は玉三郎丈に視線を変えての幕でした。
今月の幕は鶴が銀杏(末広がりで縁起がよい)をくわえて飛んでいるモチーフです。イヤホンガイドで確か、江戸猿若座が座を構える前に誰か(覚えてません)が鶴が銀杏をくわえて飛んでいる夢をみた、これが縁起がよいということで座を構えることが許された・・・と説明していました。
夜の部は歌舞伎ははじめて襲名弁当をいただきました。30分の幕間でいただくのでややせわしいですが、いい感じです。
Posted by noriko at April 2, 2005 12:49 PM | トラックバックこんばんは。
私は3日に行って来ました。
芝のぶさんには頑張ってほしいですよね。
去年も熊谷陣屋の藤の方をやられていたし、ご本人の実力ゆえで
しょうが、お弟子さんの中ではかなり恵まれていると思います。
ある日気付くと「義太夫もこんなに上手いのねぇ」なんて役者さん
になられるのでは、と期待しています。
asariさん、こんばんは~。
まずは3階でご覧になったんですね。踊りを見ている所化の海老蔵丈と勘太郎丈…表情が見たくて実は探していたのですがどこかわからなかったんです。あの2人、他の人と明らかに違う風情でしたので(苦笑)。
芝のぶ丈には本当に頑張って欲しいものです。楽日までにどれだけ変わるのか、asariさんの後半の記事楽しみにしていますね。
こんにちは。わじゃです。トラックバックさせていただきます。
ちょっと思うところあって、HNを本名に近いヨーコに替えることにしました。変わらずおつきあいいだたければ幸いです。
のりこさん、チケット手に入りました!
勘三郎丈の襲名公演の口上は是非とも舞台で見たかったので、毎日時間のある限り、「チケット・ウェブ松竹」で出るチケット(キャンセル分なのでしょうか?)をチェックしていた甲斐あって3階A席を確保できました! しかも、チョット欲張りにも座席を迷っていて予約し直したら、運良く通路側の席になりました。 のりこさんの話で、「オークションで入手できるかも・・・」と知り、試してみましたら結構何件も出ていました。でも、ウェブ松竹に賭けてみてダメなら野村萬斎さんの狂言に切り替える積りでいました。日程に限りがあるので、とても無理と諦めかけていたのでとても嬉しいです。22日に行って来ます。日曜日のテレビ「芸術劇場」では、3月の公演の放送(昼の部は観られなかったので)も楽しみです。 5月の分もこの調子でチケットを入手できたらと望んでいます。
秋山さん
昨日の観劇ですね。いかがでしたでしょうか?チケット・ウェブは出戻りチケットがあるのでよく動きますよね。5月で東京の襲名興行は終わりますので、またチケットが入手できるようにお祈りしております。
Posted by: のりこ at April 23, 2005 11:12 AMのりこさん、こんにちは、有り難うございます。
観て参りました。観劇前にエネルギーを使い過ぎたのでしょうか、それとも3月の玉三郎丈との”鰯売恋曳網”「鰯こーい。」(と聞こえたのですが、何と言っていたのか?)の面白おかしい印象が強かったせいもあり、「籠釣瓶花街酔醒」は残酷で暗い気分になりました。でも、玉三郎丈と仁左衛門丈のカップルとしての美しさは完璧と感じました。 勿論期待していた口上は当初の感動の薄れは否めないのでしょうが、初めて目にする事が出来て満足でした。 5月は野田版ですので、なんとしてもチケット入手したいところです・・・





