June 09, 2005

桜姫@シアターコクーン

平日の夜に観劇できるなんて仕事をしていたときには考えも及ばなかったこと。夫とは現地集合で桜姫を観にきました。桜姫というと2004年7月歌舞伎座での玉三郎丈と澤瀉屋一門による昼夜通し狂言「桜姫東文章」、2004年4月琴平金丸座での吉右衛門丈、魁春丈らによる「再桜遭清水(さいかいざくらみそめのきよみず)」と二回観ていますが、正直なところ「何故コクーン歌舞伎で??」とも思う演目。私としては福助丈が活きる役だと思えなかったしドロドロの内容を勘三郎丈という大きな華なくしてやるには暗すぎる筋だからです。

sakurahime.jpg

舞台自体は江戸時代の芝居小屋を意識したコクーン歌舞伎、平成中村座の系統を組むもので予想通り。やはり平場は狭い(苦笑)。おまけに18:30~22:00過ぎまでの舞台のうち、幕間は15分のみ。これじゃ食事とお手洗い両方は時間内には無理でしょう・・・。

肝心の演出はさすがにこの時間内で納めようとするだけに、先の歌舞伎座のものに比べるとかなりダイジェスト版になっていますが大筋はしっかりつかんでいるので初めて観る方でも大丈夫でしょう。最後に舞台が桜一色になり桜姫が狂ってしまうところが串田演出なのでしょうか。解釈そのものには無理はないのですが、如何せん権助とわが子を手にかけてからの追い込みの場面で舞台があそこまで明るくなってしまうと桜姫の狂気が活きないのでは??また、福助丈、咽喉を壊しておられるようで・・・。

客の入りはまずまずで客席を行きかう役者に臨場感を得て概ね客席の反応はよかったのかもしれません。が、ちょっとこなしきれていないなぁ・・・というところが気になります。勘三郎丈という大看板がいない状態でどう舞台を盛り上げるのかと思っていましたが、残念ながら抜けた穴は大きいと感じずにはいられない出来でした。

Posted by noriko at June 9, 2005 11:59 PM | トラックバック
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