先月に続き今日は澤瀉屋一門による「義経千本桜」を観にいきました。毎回解説では高校生を舞台に上げるのかと思っていましたが、今日は春猿丈と笑三郎丈の掛け合いでの説明の中で客席を使って大向こうをかけるだけで小道具を使ったりはしませんでした。ケレンのオンパレードの舞台を鑑賞するわけですから、使わない小道具の説明をしても効果はないですよね。
右近丈の狐忠信は200回以上も演じているだけに安心して観ていられます。失礼ですが菊五郎丈や梅玉丈の忠信は体力面の衰えを演技でカバーしようとするもので、それも一つの演じ方だと思いますが、これだけケレンを使うことのできる演目ではやはり松緑丈や右近丈のように若さあふれる忠信の方が惹き付けられます。
先月の「毛抜」よりも一般客は格段に多く、特に外国人が多いのが目に留まりました。澤瀉屋の舞台は言葉の壁を越えて楽しめるものになっている表れかと思います。
歌舞伎鑑賞教室、毎月やってくれないかしら…。
Posted by noriko at July 5, 2005 08:27 PM | トラックバックのりこさん、こんにちは。
お腹の赤ちゃんは順調に育っている様子で、なによりです。
それにしても、胎児の時から度々歌舞伎公演を経験しているので、さぞや「胎教」にも宜しい事でしょう。さて 只今、テレビで「義経」を観ているのですが、佐藤忠信を海東健(でしたか?)が演じていますが、これからどう歌舞伎の「義経千本桜」と関わって来るのでしょう・・・
それと、以前伺った事がありましたが、外国人の為のイヤホン・ガイドの内容についてお分かりでしたら、教えて頂けないでしょうか。宜しくお願いします。
佐藤忠信は頼朝に疎まれ吉野山へ逃げた義経一行を助けるために自らが殿(しんがり)をつとめた後、京都で敵方に見つかり自刃して果てたと言われています。吉野山で僧兵を巧みな心理作戦で翻弄、味方の数の劣勢をモノともせず主従一行を奥州へ逃した見事な様が後の「義経千本桜」で狐忠信という役を生み出したとされています。
大河ドラマの「義経」では「静御前を守って壮絶な最期を遂げる」役とされているので、多少の脚色をつけた演出になっているものと思われます。
外国人のためのイヤホンガイドは私自身は聞いていませんが、日本語と英語の解説を聞いていた同僚(帰国子女)によると籠釣瓶の見切りの場面などでは日本語が「心の琴線に触れる…」という下りに対し英語は「I do't like you anymore」だったことからもわかるように、決して日本語のように細やかな解説があるわけではなく、むしろ直訳かと思われるようなDirectな英語が所々流れるだけだったそうです。その同僚曰く、「外国人のボスを連れて来る際には英語のイヤホンガイドは借りない」と言っていました。
Posted by: のりこ at July 6, 2005 08:08 PMのりこさん、早速の解説を有り難うございました。ブログの返答等もこれからはお体に障るといけませんので大儀にならない程度にお願します。と言いながら、期待しているのです。
そうですか、佐藤忠信役をずっと以前猿之助丈の舞台を観たのですが、まだ歌舞伎の面白さもとんと判らない時でしたので「なんて突拍子も無い話の展開なのか!」と思ったものです。
ケレンの醍醐味は堪能出来ましたが・・・「義経千本桜」を文楽で見た時は、狐を遣う人(名前を思い出せません)が空中にロープに吊られ舞い上がったのにはビックリした事を思い出しました。
外国人用のイヤホン・ガイドの内容は判りました。きっとのりこさんが英訳されたら、とても的確に江戸情緒や人情の機微を伝えてくれる事でしょう。





