蜷川初演出、菊五郎劇団…と聞いても今一つ期待感が盛り上がらなかったのがこの7月大歌舞伎。でも実際に観てみるとそういう懸念はどこ吹く風。時間の制約の中で上手くまとめています。キーワードは「真実を映す鏡」でしょうか。
鏡面を使った歌舞伎の舞台は初めてでしたが、通常平面的な歌舞伎舞台の空間の広がりを演出するばかりか3階で観劇する身としては花道の登場が見えるのが嬉しい限り。舞台と言えば、赤い橋と白い百合の対比の美しさが鏡面の奥行きを得て際立っていました。
役者さんについての独断的な感想は以下の通り:
-ぶっ飛んだ役の松緑丈は若干まだ肩に力が入っている感じがします。松緑丈は今後どういう方向でやっていくのでしょうか?旧三之助の中で後ろ盾がいない状態だし、海老蔵丈や菊之助丈と比べるとどうしても大役を務める機会は限定的。菊五郎劇団の中で立役の実績を積むとしてもどうなるんだろう??
-菊五郎丈は今回は肩の力が抜けていて役を楽しんで演じている様子。
-6月の歌舞伎鑑賞教室で解説を務めていた亀三郎丈は出番こそ少ないのですが、あの口跡のよさは初世辰之助丈を彷彿とさせます。あんなに声のよい役者さんだったとは不覚にもチェックが甘かったです。今後が楽しみ。
-時蔵丈は本当に綺麗ですね。菊之助丈と並んでも女形としての風格の違いを感じます。
-亀治郎丈は普段のお姫様から今日は腰元とあって、若干老けた役を上手く演じていました。いつもと感じが違うので「エッ??」と思って確認したほどです。
-左団次丈はいつも通り(苦笑)。この人はどんな役も自分色に染めてしまいますよね。
-最後に菊之助丈。十二夜を蜷川演出で…と提案した本人だけあって気合が入っています。でも菊之助丈の場合、育ちのよさからか肩に力が入っているようには見えないのです。もっと深めていくこともできる舞台なのでしょうが、違和感はありませんでした。
今日は女性客が多かったようです。休憩時間のトイレ待ちの列が尋常ではありませんでした(苦笑)。
あ、あと1回目の休憩のときに富司(寺島)純子さんがロビーにいらっしゃいました。凛としていていつ見ても美しい…。
のりこさん、今晩は。
台風一過の暑さはさぞやきつかった事でしょう。
「NINAGAWA十二夜」観ました。いつもの歌舞伎の倍以上楽しめました!
のりこさんのコメントがしみじみ思い出されました。
初めて蜷川幸雄演出の生の舞台を観て「世界のNINAGAWA!」と賞賛される所以を実感する事が出来ました。
秋山さん、こんばんは。
7月大歌舞伎は31日まで興行があるので千秋楽がどんな様子なのか楽しみにしています。といっても私は観に行きませんが。
これまでに蜷川幸雄演出舞台をいくつか観てきましたが、今回は古典に忠実で、ある意味教科書的な観やすい舞台だった気がします。





