December 03, 2005

藤屋伊左衛門に見る和事の美学: 吉例顔見世興行‐昼の部

南座の昼の部は10:30開演、16:15終了という長丁場。「女車引」にはじまり「夕霧名残の正月」、「義経腰越状」、「文屋」・「京人形」、締めくくりが「曽根崎心中」と盛りだくさんです。昨日は舞台むかって左の桟敷(歌舞伎座でいう西)からの観劇でしたが、今日は右(同、東)の桟敷からなので役者さんたちの視線の方向とバッチリ合う角度に。予想通り今日は扇千景さんも後援会デスクのところにシックな和服姿で駆けつけていらっしゃいました。東京の国立劇場などで何回か拝見していますが、議員のお仕事の合間を縫って必ずいらっしゃるようです。

昼の部の一押しは襲名披露演目の一つ、「夕霧名残の正月」。今回の襲名にあたり四代目藤十郎丈は「やつし」の演出として紙衣を新調しこの舞台でお披露目しています。短い舞台ですが和事のエッセンスが凝縮されていて、藤十郎丈のモットーである「身振りは心の余りにして」を体現するような存在感が舞台に溢れています。

唯一残念だったのが、南座ってセリがあがるときの機械音が舞台表に響くんですね。狭いからでしょうか?普段、歌舞伎座では3階の遠いところから観るため全くそんなこと気にも留めませんでしたが、桟敷ぐらい近くなるとせっかく舞台に集中しているところに機械音…「?!」と思っていると夕霧役の雀右衛門丈と黒子の姿が舞台にせり上がってきました(苦笑)。

Posted by noriko at December 3, 2005 09:10 PM | トラックバック
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