日赤の帰り、処方箋薬局での出来事。受付に処方箋とお薬手帳を出している間、待っていたおばあちゃんが目を細めてみのりを見ていました。とっても嬉しそうに「この人ね、私の顔を見てニコ~ッって笑ったんですよ」と話してくれたので「あぁいつものように愛嬌を振ってたのね…」と思っていました。
そのおばあちゃんが「私にも息子がいたんですよ。こんな時期があったんだな、って思ってね…」と言うので「あれ?お孫さんじゃなくて息子さん?20代かな?でも何故過去形?」とそのまま聞いていると「オーストラリアのシドニーでね、亡くなったんです。39歳で…」
日本の大学を卒業後就職せずに渡豪、現地で通訳などの会社を興して成功されていたそうです。でもお医者さん嫌いだったのでホームドクターにかかることもなく胃潰瘍だと言っていたら胃癌で命を落とされたとのこと。
「娘と息子がいるんですけどね、娘は笑わなかったんだけど息子はこの子(みのり)みたいにニコッって笑う子だったんですよ。歩いたりするのは早かったけど言葉は2歳ぐらいまで出なくて遅かったのよ。こんな風に笑ってた時期があったんだと思ってねぇ。(みのりに向かって)ハンサムさん、男前になるわね…」
何だか言葉が出ませんでした。そうこうしている間に薬剤師さんがおばあちゃんの薬の説明を隣でしているのが耳に入りました。明らかに不眠、うつ症状。いつ息子さんを亡くされたかはわからないけれど、笑顔と同時に年老いた母親の寂しさが伝わってきて何とも言いがたい思いがこみ上げてきました。
薬局を後にするときもみのりに手をふって名残惜しそうに去っていらっしゃいました。
君の笑顔で一時でもおばあちゃんの心が癒されたのであれば本当によかった…、ね、みのり。
Posted by noriko at February 28, 2007 11:40 PM | トラックバック




