先週水曜日の夕方、みのりのベビーカーを押して歩いていると前方に家族3人で散歩をする姿が見えました。おだやかで楽しそうな空気が伝わってきます。ご両親はやや年配なので、私のように高齢で子供を授かったのでしょう。お父さんと手をつないでゆっくり歩いているのが男の子。
「一人息子か…可愛いくてしょうがないのね。足は白くて細めだな。靴下は履いてないけど靴擦れしないのかな?」
なんて思っているうちに追いついてしまうとすぐに気づいたお母さんが道を譲ってくださいました。会釈をしながら通り過ぎる際、お父さんと男の子もこちらを振り向き、そのときはじめて男の子がダウン症だと気づきました。筋力が落ちないように習慣として散歩をしているんでしょうね。とてもアタタカイ雰囲気。通り過ぎてもしばらくの間、自分の背中にあの親子の散歩を楽しむ様子が刻まれている気がしました。うちも同じ3人家族、しかも息子一人という同じ構成だけど、あんなに仲睦まじい家族じゃないぞ…。
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先週金曜日のこと。日赤の小児科の待合室で本を読んで待っていると活発そうな男の子がやってきました。3歳ぐらいかな?端っこに置いてあるおもちゃをさぐりながら、
「くそっ、イチゴが合ってないじゃないか!何してんだよ!馬鹿やろう!」
ありゃりゃ…子供らしくない言葉だなぁ、なんて思いましたが標準語で話す子供はこんな感じなんでしょうか?見ていると、ままごと用でパカッと半分に分かれる果物や野菜のおもちゃの中のイチゴの組み合わせが間違っていたらしい。どうするかな?と思っていたら途中で遊ぶのをやめてました。
その後両親と一緒にロビーにいるのに遭遇、ご両親の話し方、特に父親の話し方を聞いてなるほど、この子はお父さんの言い方そっくりだと合点。この子がなぜ小児科(もしかすると小児外科)に来ていたのかはわからないですが、平日に両親と一緒に来院ということはそれなりの意味があるのでしょう。
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先日図書館で取り寄せてもらった『愛はすべてをおおう―小林提樹と島田療育園の誕生』という本をようやく読み終わりました。
東京の多摩センターに1961年、日本初の重症心身障害児施設として開設された島田療育園(現、島田療育センター)の初代園長が、元日本赤十字社本部産院小児科部長の小林提樹先生で、その先生の自伝と周囲の人々の回想録で構成された本です。とても重い言葉がたくさんあって、読みながら涙腺が緩みそうになりつつわが身に照らし合わせ、改めてみのりの健やかな成長に感謝する気持ちで一杯になりました。
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いろいろな家族がいて、いろいろな生活があって、それぞれ完璧ではないけれど自らが操るゲームのようにリセットしたり消去したりできない時間の流れの中で存在しています。出来るだけ先入観や偏見を持たないように物事を見ようと心がけても如何せん人間は感情の動物。認知する前に行動(反応)が先走る傾向は否めません。でも心がけることから真実の一端が見えてくる可能性の扉は開く、そう願いながら今日も私は生きています…。
Posted by noriko at June 5, 2007 12:20 AM | トラックバック




