December 23, 2003
動物園の生き残り方 [スタイル]
今日はよこはま動物園ズーラシアに行ってきた.
私自身 植物園/水族館好きだけど動物園は嫌いなのだと思ってたのだが,ズーラシアは案外楽しめた.思うに,私にとっての典型的な動物園のイメージである「動物が檻に閉じ込められてる場所」という印象があまりなく,実際動物も元気すぎるぐらいに生き生きしてたからだと思う.
逆に生き生きしすぎてて写真がとりづらかったのは Hana's Blog に全く同意見:-p
首都圏ではこれ以上にないぐらい自然に近い飼育環境で,希少種の飼育を行なうことを一つの目玉にした動物園だ.オカピ,オオアリクイ,ミナミアフリカオットセイはじめ,この動物園でどんどん赤ちゃんの出産が続いてる点ひとつをとっても,いい飼育環境といえるだろう.
ただ同時に疑問に思った点が2点ほど.
- この動物園のコンセプトは来園者に伝わっているか?
- このやり方で経営はまわっていくのか?
1.この動物園のコンセプトは来園者に伝わっているか?
ズーラシアは希少種の育成,自然に近い飼育環境が売りだ.動物を見せること自体にあまり主眼を置いてない?様子.そもそもあまり見やすくないつくりのところもあるし,アナグマが穴の中に隠れていたり:-p,場合によっては入園中でも早々に裏の建物に収容されたりもする.こうした事情は苦情掲示板などにもたくさん書かれている.
観客からみたメリットはどうしてもわかりにくい.
あとコンセプトが理解できたとしてそのあとに納得して行動できるかは別だ.例えば私のようにズーラシアを気に入った人がどの程度リピーターになってくれるかが一つの指標になろう.
実は,私自身この点腹に落ちてない.私は夜の動物の生態を見にあともう一度来るかもしれない.(8月の土曜日にはナイトズーラシアがある) だがその後が続きそうにないのだ.Chitose Webに同意見だ.
ズーラシアはどうもリピーターになりにくい.
- 来てもらいたい人の特定
- 来てもらった人/リピータへの楽しみ方の提案
を熟考してみる必要がありそうだ.単に伝えるメッセージをわかりやすくするだけでいいのか,根本的に手を入れる必要があるのか(動物園じゃなくて自然園みたいに植生など含めて売り出してしまうetc)はともかく.
私自身ズーラシアは楽しいと思うのだけど,どう訴求されたら何度も来たくなるかはあまり見えてない.案外難しい作業に違いない.
2.このやり方で経営はまわっていくのか?
祝日12/23なのに全然混んでいなかった.非常に閑散としてる.こんなので回っていくのかと思ったのがそもそも.動物園というもの自体経営は大変らしい.たとえば上野動物園でも入場料では総経費の45%しかまかなえず,人件費を除いて10年間で30億円も欠損があるらしい.(H13年度)
ただ有志の寄付で運営してるのならともかく,地方公共団体の運営なら高邁な理念のためとはいえ補助金の金額には一定の限界があろう.
ズーラシアを運営している財団法人横浜市緑の協会の報告書がある.やはりというか利用者数はH11年に230万人ほどいた来園者もH14には100万人ほどと急減している.
せっかく面白い試みをしてるのだから,いつまでも続けられる方法が見つかるといいと思うのだが.
Posted by pshige at December 23, 2003 11:52 PM | トラックバック (2)メールアドレスは管理者にのみ通知されます.



